日本三大奇祭の一つとされる「悪態まつり」が今年も開催されます。
「悪態まつり」の由来、日程、アクセスなどを紹介します。
日本三大奇祭の一つとされる「悪態まつり」とは
奇祭「悪態まつり」は、茨城県笠間市の愛宕山山頂にある日本三大火防神社の一つとされる愛宕神社の主催で開催される、日本三大奇祭の一つとされるお祭です。
愛宕山には昔、13人の天狗が住んでいたという伝説があり、愛宕神社の北側にある飯綱神社には十三天狗を祀った祠があります。
「悪態まつり」は13人の愛宕神社の氏子総代達が、白装束に烏帽子を身に着けた、天狗の格好に扮して、無言で16ヶ所ある祠へお供え物をしながら、愛宕山の麓から山頂までの道のり、約4㎞を歩き回ります。
参拝客は、山を登る天狗に「ばかやろう!」「早く歩け!」など罵声(悪態)を浴びせて、お供え物を奪い合います。
お供え物には「無病息災」「家内安全」「五穀豊穣」などの御利益があると言われています。
「悪態まつり」では神官が拝み終わる前に供え物を奪い取ろうとしたり、個人的な名称・名前を出しての誹謗中傷は禁止されています。
掟破りな行為とみなされると、天狗から青竹で阻止されるので、ルールを守った上で、思いっきり悪態をついて日頃の憂さを晴らし、御利益のあるお供え物を奪う事が出来たら良いですね。
因みに、現在は昼間に行われていますが、昔は夜に行われていたようですよ。
山頂まで辿り着いた天狗たちは、愛宕神社の境内から参拝客たちに向かって、餅や菓子をばら撒きます。
最後に天狗の合図を受けて、大勢の参拝客皆で一斉に「ばかやろう!」と叫びます。
大声で叫んだ後は、とっても気持ち良いが良い事でしょうね。
「悪態まつり」が行われる愛宕神社・飯綱神社とは
「悪態まつり」が行われる、茨城県笠間市の愛宕神社(あたごじんじゃ)は、京都の愛宕山山頂の愛宕神社を総本山とする愛宕信仰にまつわる神社の一つです。
標高約160mの愛宕山の山頂にある愛宕神社は、笠間市と石岡市のほぼ境目付近にありますが、石岡市内には複数の同名の神社が点在しているようです。
愛宕信仰は火防(防火)の神様を祭る信仰で、愛宕神社は日本三大火防神社(日本火防三山)の一社とされています(日本三大火防神社の一社と言われていますが、他の二社は不明です)。
愛宕神社には、夷針神社(飯綱神社)、松尾神社、出雲神社、龍神社、阿夫利神社、の五社の境内社があります。
愛宕神社の背後に聳える山頂の平場に鎮座する飯綱神社(いづなじんじゃ)は愛宕神社の境内社(奥社)の一社です。
飯綱権現(飯縄権現)の名称に復して飯綱神社となっていますが、元は夷針神社と表記されていたようです。
飯縄権現は愛宕権現と同様に天狗のようです。
「悪態まつり」の十三天狗を祀った祠があるのはこの飯綱神社です。
「悪態まつり」の日程
日時:2018年12月16日(日) 13:00~16:00(雨天決行)
場所:愛宕神社・飯綱神社
「悪態まつり」は旧暦11月14日に行われていたようですが、現在は毎年12月の第三日曜日に行われているようです。
アクセス
愛宕神社(茨城県笠間市泉101)
公共の交通機関を利用:JR常磐線「岩間駅」より約4km(車で10分、徒歩60分)
車の場合:北関東自動車道 友部I.C.より 13分、笠間西I.C.より 22分、常磐自動車道 岩間I.C.より 13分。
まとめ
普段大声で叫ぶ事がないので、大勢の参拝客たちと一緒に大声で「ばかやろう!」と叫んだらさぞかし気持ちの良い事でしょう。
機会があれば是非とも参加して大声で叫んでみたいですね。